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外科医8年目くらいで肝臓切除を初めて執刀させていただいたときに、術中、上司に「お前、家族と思って手術しろよ！お前いい加減にしろよ！」と怒鳴られ蹴られた。その言葉はいつも僕の心に突き刺さって離れない。風邪を診察するときも、アテロームを切除するときも、救急患者を診るときも、ふいにその言葉を思いだす。医者をさせていただいている間は死ぬまでその言葉を離さない。何があっても夜中でも休日でも緊急手術では応援にきてくれる上司。今日は休診日だが朝5時半から一人でクリニックのゴミ出しをして仕事している。